劇団秘密基地「生きていたいんだよな」
観てきた。
先週ゆとり一揆の旗揚げ公演を見たが、打って変わってこちらは解散公演となる。
落差すごい。
余命五ヶ月の少女が派手に死ぬこと目的にストーリーは進んでいく。
この少女が「劇団秘密基地」及び主宰の「川井ケージ」の暗喩であることは一目瞭然で
五ヶ月前に解散することが決まったのかな?とか思いはせる
更にオープニングアクトや、劇中にも川井ケージとしての顔を文字通りのぞかせる。
これは俺の物語だという自己主張の強さを感じた。
群衆と声を合わせるところはうまく決まっていなかったように思う。
ずれてたり、第一音目が声量すくなかったり、練習不足か敢えてか。いっそのこともっとずらしていた方がそれっぽくは見えていたのでは
最初にみんなでワーワーいうところは後ろの人の動きがおもしろかった。意味はよくわからんけど、最初に大声だして、その後の演技にノリをつけるためなのかなっと思ったり。
漫才、は、うん、むずかしいよね、空気とか。しかも役乗せてるからなおいっそうのこと。
滑舌はまあいいとして、ナチュラルじゃないのがきびしいね。
個人的意見だけど暴力シーンで殴ったふりがよくないとおもう(見せ方の問題もあるけど)。
実際にひっぱたくとかのほうがわかりやすい。ああこれは嘘の世界なんだなという意識がもどってきてしまう。それかギャグっぽくするか。
5000万もあったらもっと派手に死ねるだろうに。
5000万は持ち逃げされたってこと?
四条があのタイミングでそれをする理由が見当たらないんだが、、、
なんで探している二人が死にそうになってるんだろう
まあ疑問点はいくらでも出てくるけども
感情移入できるタイプの芝居ではなかったがゆえに多少の嘘は許せる状態にあった。
死の表現は難しいね。平面から平面に倒れて飛び降り。。うーん。
まあ暗転はさんでそのあとに首つってるとかの方が衝撃は出せると思うけど、いろんな事情もあるし、どうせ死ぬんだろうなという気持ちもずっとあったため、うんそうだね以上の気持ちになりづらい。
みきてに死体を見せて、わめいたりしてほしかったけど、それだと秘密基地が主役じゃなくなっちゃうからね。
最初から主人公は秘密基地そのものだと思ってみてたので、ラストシーンのところは悲哀を感じ取れてよかった。現実とつながってるように思えた。
解散公演ということで、まあ別に思い入れのある劇団というわけではないけど、解散するという思いを汲み取ろうとする気持ちになってみることができた。
知り合いの演劇者が引退すると聞くと、たかが趣味に何言ってんだっていうか、別にやりたいときはやればいいし、引退じゃなくて、しばらくはいいかな。に言い換えてくれ。もっと軽い気持ちで演劇にかかわってくれ。と常々思うわけだけど、劇団の解散となるとそうはならない、まあまた再結成もできなくはないだろうけど、もう絶対やらないと思ったからの解散なわけで、つまり死。劇団としての死。もう戻らないという意思。
だれかが退団するとか、それ以上に不可逆の行動?作用?現象?だと思う。
あと、川井クンは僕をふつうに認識してた。
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