廃墟文芸部「三平方定理」
みたよ
ざっくりとした感想ね。
ななめくんはななめ
一人芝居 誰かに話してるてい、心の声か?
どうやら成人してる女性が過去を振り返って話してる。
知能が足りてない友人ななめくんの思い出を語る。
障碍者に対する接し方は何が正解なのかわかんないよね。
全ての事象はその女性の感じたことなので実際に彼やその周りがどう思われていたとかはわかりかねるのがポイントね。
僕は彼女に共感できなかった。
ななめくんが転校してしまうときのパーティでクラスメイトの女子たちは悲しくもないのにないていたそう。僕的にはそんな悲しくもないのに悲しいフリなんかできるんだろうかという思い。まあできなくはないか。
ななめくんはまっすぐ線を引けない。少しずつ上にずれてしまう。
いつか大きな円が書けるだろう。 いつでも同じ場所にいる。
蟻を殺す
二人芝居。
おっとりした雰囲気の先生。と、とげとげしい生徒。
先生はまあ優しさもでてたけどなんとなく恐さ。男に好かれ女にきらわれるという例のステレオタイプ。僕も嫌いだなあっと思ってみてたけど、普通に言い寄られたら落ちますわね。はい。 本当に悪い人間なわけではなく、いい人をこじらせてる。ということかとも思ったが最終的には底の見えない悪意に感じた。その二転三転感は揺さぶられた。
チョコレートが好きという情報を少女の父親から得たらしいが、そこからのみの情報をよく自身もって本人に伝えられたよな。本当はチョコ好きじゃないってことは読めないだろうけど、あっていたことを隠すならあえて言わないと思うが、、。 計算なのか、天然なのか。
も読めない。
その昔ガリガリ君ライクなソーダアイスを蟻の巣の近くに落としたら、においに誘われて群がった蟻たちが冷気によって死んでいったのを思い出した。
それから少女が蟻を踏みつぶしたことによって蟻の巣の世界に閉じ込められてしまう「蟻巣インアンダーランド」という物語の構成をしようとしたことを思い出した。
キズグチ
3人芝居。
リストカットにハマった漫喫の店員が主人公。
映像と台詞のたたみかけにドキッとした。 ああいうのは好き。
手首の傷口が口になって喋る。独特のキャラクター
主人公はざっくりと不安を抱えている。ああいう嫌な気持ちってのは誰にでもあてはまりそうだね。普通は飲み込むしかないし僕も飲み込む。 どんなに嫌でも伝える手段なんかないから抱えるしかない。彼女の場合は逃げ場がリストカットだった。
職場の先輩との会話がリアルで、つまんね会話しやがってくそがっていう気持ち。
現実でよくある愛想笑いにしんどくなるやつ。
物語はおおむね。彼女を嫌な気分にさせ続ける。過去の嫌な気持ちも思い出させる。
リストカットの理由を与えていく。
一番大きいのはラストなんだろう。
「ちょっといいなと思ったが実は既婚者であることが判明した漫画喫茶の店長」と「同類だと思っていたのに旦那もいてネットにあげた漫画でそこそこの人気があった漫画喫茶の先輩」の不倫現場を目撃してしまう。
個人的にはそこで終わってほしかった。その後いつもより深いリストカットをしてしまって。また朝をむかえるのだが、だらっとした雰囲気をやけに長く続いた様に感じてしまった。
役者の練度や、演出、プロジェクターの使いかたという点で一番いいなと思っただけにラストだけ僕に合わなかったのはやや残念。。。
全編通して、わかりやすい目的はなく、ゆっくり少しヅツヒントを出していきながら想像させていく作り。見ながら疲れちゃうので好みではないが、まあ妄想とかしつつ見る分にはよかった。短編であることも要因だね。これで90分あると本当につらそう。。いつもの廃墟はそんなんか。。
最近みた芝居の感想を書くようになって、やはり自分は主人公がいて、目的があって、ルールがある(わかりやすい)芝居が好みなんだろうな。
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